先月の話なのですが、トンボ帰りでデュッセルドルフという街に行って来ました。
皆様はアルペジョーネという楽器はご存知かと思いますが、それをお借りしに行ってまいりました。
その楽器を制作された方は4年ほど前に亡くなっておりまして、奥様と娘さんが対応してくださいましたが、楽器を見たときに、どこかで見たことがあるなと感じました。
これってもしかして…?と話を聞いていくと、僕が昔買ったCDの楽器で使われている楽器で、作った人も演奏している人も同一人物!ということでした(当時CDジャケットちゃんと読んでいなかった私)
Alfred.Lessingという方です。対戦中はオランダに亡命していたとか、生まれはオランダだとか…
彼はこれまでに27台以上の楽器を購入したり、修復、複製製作され、またあらゆる弦楽器(チェロ、ガンバ、バリトン、アルペジョーネ等々)を演奏されていたようです!すごい!
ちなみに友人のリュート弾き、坂本龍右君がバーゼル音楽院のバリトンを一度だけ日本で演奏しましたが、その素晴らしい楽器もLessingさんの作品とのことで、あんな複雑な楽器をよく作ったものだ…と感心します。
アルペジョーネや他のチェロも試し引きをさせていただいていましたたら、奥様は涙を流されておられました。多くの思い出が詰まった楽器なのでしょう…
さて、そんな素晴らしい楽器を恐る恐るお借りしてまいりまして目下練習中でありますが
6月のコンサートに間に合うのであろうか、調弦がギターと同じですから調弦を覚えるのが大変なのです!
シューベルトのアルペジョーネそなたはアルペジョーネで弾けば簡単!ということはなさそうです。
しかし出てくる音が全く違いますから、シューベルトの心を知るには必須の楽器と思います!
貴重な体験です。生きてるとなにが起きるかわからないですね、の一幕でした。
フレットが多すぎて場所がわからないよ〜
↓ こちらが彼の録音したCD ↓
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